良質なキャットフードの見分け方

猫に与えるなら良質なフードを与えたいものですが、キャットフードは保存性を高めるため厳重に包装されてあり、実際開封してみないと中身を確認することはできません。
そこで少しでも良質なフードを見分けるために、購入前にはどんな点に注意して選べばよいかをご紹介します。

新鮮な肉や魚をフードに使用している

キャットフードに使われている肉や魚類は、人間の食用になる部位を取り出した後に危険な部位を取り除き、飼料用として残った部分を加工したもの(副産物)が使われていることがあります。
肉や魚類の副産物には臓器や骨、血液、ひづめや角、皮、羽毛や脂肪などをプレスし粉砕したものがあります。

これら副産物の中には人間の食用肉からは得られない、猫にとって必要な栄養素が含まれているものもあります。
そのため必ずしも副産物は使用を避けるべき食材ではありませんが、内臓や血液などが含まれますので鮮度管理が非常に重要な食材であることは言うまでもありません。

フードに人間の食肉用途以外の部位を使用している場合は、原材料の鮮度管理をどのように行っているかを公開していたり、工場から産地の近い場所で原材料を調達していたりなど、肉・魚類の鮮度に注意してフードづくりを行っているようなメーカーのものを選ぶのがお勧めです。
キャットフードを選ぶ際はパッケージだけではなく、メーカーの公式ホームページなどをチェックして原材料の鮮度管理への企業姿勢なども確認しておきましょう。

意味のない添加物を使用していない

最近のキャットフードの傾向として、添加物に化学的に合成したものは使用せず、ハーブの成分を抽出したものを使用する例が多く見られます。
ただ残念ながら、未だ猫にとってあまり必要性のない添加物を使用するフードなども存在しています。

飼い主さんの購入意欲を刺激するためだけに添加物を使用しているフードは避けるのがお勧めです。
良質なフードを選ぶ時は、猫の健康を第一優先に考えて選ぶようにしましょう。

穀類・豆類の使用割合よりタンパク質源の使用割合が多い

キャットフードの原材料表示は使用割合が多いものから順に表示されています。
穀類や豆類の表示が先頭に並んでいる場合は、タンパク質源となる肉や魚よりも穀類・豆類が多く使用されている可能性が高くなります。

穀類・豆類から得られる食物繊維は猫のお腹にたまった毛玉を排出するのに優れており、また糖質は猫のエネルギー源となります。
そのため適度に使用されている分は問題ありませんが、穀類・豆類は猫の消化に負担がかかりすぎると危惧する意見もあります。
猫は基本的に肉食動物のため、なるべく穀類・豆類の使用割合よりも動物性タンパク質源の使用割合が多いものを選びましょう。
ただし体質・体調によっては高タンパク質な食事が合わない場合もあるので、療養中の猫や高齢の猫には、与える前に獣医師に相談しましょう。

少量小分けパックで、開封後のフードの劣化に配慮している

キャットフードの賞味期限は、あくまで未開封の状態での目安です。
そのため日持ちのするドライフードでも、開封後は早めに消費することが推奨されています。

一度開封したらどんなに良質なフードでも酸化や劣化が始まります。
開封後は目安として賞味期限にかかわらず1ヵ月程度で食べきることが勧められています。
そのため、なるべく一食分ずつもしくは一週間分ずつ少量小分けで包装されているものを選ぶのが良いでしょうことをお勧めします。
少量小分けタイプのフードなら、新鮮で劣化の少ない状態でフードを与えることができます。

フード選びで迷った場合は、なるべく良質なものを選んで与えるのがお勧めです。
ぜひ複数候補の中からひとつに絞り込むのが難しい時は、上記を参考により良質なフードを選んでみてください。
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