ドライキャットフードのふやかし方

猫は食の好みが突然変わることがあり、今まで平気で食べていたフードに目もくれなくなることがあります。
そんな時に覚えておくと便利なのがフードを「ふやかす」という方法。
猫は温かい食べものを好むことがあり、フードの温度を変えることで食いつきがよくなるケースがあるからです。

またこの方法は噛む力が弱い子猫や老猫にドライフードを与える時に、知っておくと便利です。
ドライキャットフードのふやかし方をご紹介します。

ドライキャットフードのふやかし方

完全に冷ました状態でフードを猫に与える場合は、ドライフードに熱湯もしくはぬるま湯をかけて、目安として10~20分間冷まします。
またフードの食いつきを良くするためにふやかすなら、上記の通り熱湯もしくはぬるま湯をフードにかけ、猫の体温程度(38~40度程度)になった段階で与えます。

この時に注意したいのが、熱湯もしくはぬるま湯をフードにかけすぎないことです。
ドライフードの中には水溶性のビタミンと共に水溶性の食物繊維などが含まれていることがあります。
お湯をかけすぎるとフードに吸収しきれない水分ができてしまい、それを残すと折角の栄養を無駄にしてしまうことになります。

お皿の大きさや形にもよりますがお皿の高さ半分を目安にお湯を入れ、フードに含まれている栄養を残さずとれるようにするのがお勧めです。

ふやかす時間が取れない時は、フードを砕こう

ドライフードをふやかす方法はとても簡単ですが、問題なのがその時間。
食べることが大好きな猫の場合、フードとお皿を手にしただけでご飯がもらえると勘違いするからです。
そのため、ふやかしている時間に飼い主さんにしつこく餌を要求したり、場合によってはふやかしている間中、大声で鳴き続けたりする可能性も。

もしもこんな猫ちゃんなら、フードをあらかじめ砕いておいてからお湯またはぬるま湯をかけるとふやかす時間を短縮できます。
また売っているお店は少ないですが、ペットフードを砕くチョッパーも販売されていることがあります。
(ナッツやチョコのような堅いものが砕けるチョッパーを、フード粉砕用として転用している方もいます)
ふやかす時間を短縮するだけでなく、噛む力が弱い子猫や老猫にドライフードを与えたい時にもペットフードを砕く道具があると便利です。

ふやかすとフード内の空気が抜け、胃のおさまりが良くなる

猫だけでなく人間もシリアルやスナックなど乾いたものを食べる時は、喉を通りにくく感じたり、胃のおさまりが悪いような気になったりすることがあります。
そのためシリアルやスナックを食べる時は一緒に飲み物を飲んだり、シリアルならミルクをかけて食べたりすることが多いと思います。

健康な猫なら健康な歯やあごの筋肉を維持するため、カリッとしたままのドライフードを与えるのがお勧めですが(実際にカリカリした食感を好む子もいます)、もし体調があまり優れず食欲がないなら、消化しやすくするためフードをふやかしてあげるのがお勧めです。
また塩分を抜いたスープの出汁でフードをふやかしてあげれば、餌の食いつきがよくなることがあります。

胃のおさまりをよくするため、フード内に含まれている空気をふやかして抜いてからペットに与えることを推奨しているドライフードもあります。
ふやかした方が好みかどうかは猫にもよりますが、少し体調に心配がある時はフードをふやかしてあげると猫も食べやすくなるはずです。

猫の体調が悪い時や噛む力が弱くなった時などに「フードをふやかす」という方法を覚えておくと便利です。
ぜひ愛猫好みの温度や柔らかさ、ふやかすフードの粒の大きさなど追及しながら「最適なドライフードのふやかし方」を研究してみてください。
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