ドライキャットフードの与え方

お皿に入れるだけで、簡単に猫に食事を与えられるのがドライキャットフードです。
しかし、だからといって適当にフードを与えていると、猫の健康を損ねてしまう恐れもあります。
ドライキャットフードを与える時は、以下の点に注意してみましょう。

一度に食べきれる子はパッケージに記載されている量・回数を参考に

総合栄養食は猫の健康を維持するために必要な栄養素がバランスよく含まれています。
ただし一定基準を満たしているとはいえ、メーカーによってフードの設計は異なります。

例えば毛玉を排出しやすくするためのフードなら食物繊維に焦点を当てていたり、肥満傾向の猫、またはあまり運動しない猫向けフードなら低カロリーに作られていたりします。
また最近では猫の食性に合わせて高たんぱく・低炭水化物を意識したフードもあります。

フードに何を重視し、どんな原材料を選ぶかはメーカーごとに異なります。
また原材料が変わる以上、フードに添加する栄養素や1日に与えるフードの量も異なります。

フードを与える時はパッケージに記載されている量・回数を参考に与えましょう。
また違う種類のフードを混ぜて与えないこと、なるべく同じものを続けて与えることも大事です。
もしフードを切り替える必要が出てきた時は1週間ほどかけて徐々に新しいフードに慣らしていきます。

清潔な食器と新鮮な水を用意する

猫は1日あたり、体重1kgにつき50ml以下の水を飲みます。
食事が1日2回なら、食事に合わせて新鮮な水を50ml×体重(kg)の量与えます。

また水を入れる食器もドライフードを入れる食器も、汚れが落ちやすく衛生的に保てる陶器やガラス製、ステンレス製のものを選ぶと安心です。
プラスチック製の食器は傷がつきやすく、その部分に汚れが溜まりやすいのでしっかりと洗うなどの対策が必要です。

ドライフードは水分量が少なく、水をきちんと飲んでいるかチェックが必要です。
できれば飲む前と飲んだ後の水量を計量カップで測り、猫が一日どの位水分をとったかチェックし記録しましょう。
食欲の増減と同様に猫が毎日飲む水の量も把握しておけば、猫の体調が悪化した時に気づきやすくなります。

また夏場に水をあまり飲んでくれない時はドライフードをウェットフードに変えるなどして、フードから水分をとらせる方法も検討してみましょう。

むら食いが目立つ子ほどドライキャットフードがお勧め

猫は一度に出したフードを全部食べきれる子もいれば、少量ずつちょこちょこと何回かに分けて食べるむら食いが目立つ子もいます。
一度に全部食べきれる子なら、ウェットフードでも新鮮で傷まない内に与えられます。
そうでない子の場合は、傷みにくいドライフードを与えるのがお勧めです。

ただしむら食いが癖になると、ペットホテルや病院に預けなくてはならなくなった時に食事の面で問題が出ることがあります。
なるべく回数・時間を決めて与え、食事と時間の間隔を徐々に引き延ばしていき、決まった時間・回数でフードを食べきれるよう覚えさせていくのがお勧めです。
ちなみに自動給餌器があれば決まった量・回数を決まった時間に与えやすく便利です。

猫が食べない時はしっかりと観察しよう

猫がフードを食べてくれない時は、食の好みが変わったか、もしくは体調が優れず食欲がなくなっている可能性があります。
食の好みが変わった場合はトッピングを加えたり、フードを変えたりすれば食べてくれますが、それでもフードを食べてくれない時は体調が優れていない可能性もあります。
もしフードを食べやすく工夫しても1日以上何も口にしてくれなくなった時は、早めに動物病院へ相談してみましょう。
食欲も体調をはかるひとつのバロメーターです。

人間と同じように、猫も気分や体調次第でフードの食べる量や飲む水の量が変わります。
猫の食事量や飲水量など、できれば毎日チェックしてフードが合っているかどうか観察してみましょう。
また同時に健康な尿や便が出せているかチェックしておくと、フードが合っているかどうか判断しやすくなります。
毎日の健康のため、フードの与え方にもぜひ一工夫してみてください!
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