キャットフードの原材料(パウダー)

キャットフードの原材料表示をよく見ていると、○○パウダーという記載に気づかれる方も多いのではないでしょうか。
キャットフードに使われているパウダータイプの原材料には、以下のようなものがあります。

・肉類のパウダー(鶏、ささみ、鶏レバーなど)
・フィッシュパウダー(まぐろ、鯛、白身魚、サーモン、あじ、サバ、小魚、煮干しなど)
・油脂パウダー(魚油など)
・卵・乳製品パウダー(全卵、ヨード卵、チーズなど)
・甲殻類パウダー(かに、えびなど)
・野菜パウダー(きゃべつ、人参、ほうれん草、かぼちゃ、トマトなど)
・ハーブパウダー(クランベリーなど)
・食物繊維パウダー(セルロースなど)

それぞれの特徴は以下の通りです。

肉類のパウダー(鶏、ささみ、鶏レバーなど)

鶏から油脂をとりだす際に出るエキスを乾燥させて粉末にしたものや、乾燥した肉やレバー・副産物などを乾燥させて粉末にしたものなどがあります。
タンパク質の補給源としてフードに混ぜ込まれていたり、または食いつきを良くするためフードのコーティングに使われていたりします。
鶏ガラなどから作られるパウダーはうまみ成分が強いため、猫が好んで食べることがあります。

フィッシュパウダー(まぐろ、鯛、白身魚、サーモン、あじ、サバ、小魚、煮干しなど)

加工食品製造途中に出てくる魚の副産物から油を抜き、残りかすやエキスを乾燥させてパウダー状にしたものもあれば、魚をそのままパウダー状にしたものなどがあります。
肉類のパウダーと同様にうまみ成分が強いため、猫の食いつきを良くするためにフードに練り込まれていたり、フードのコーティングに使用されていたりします。

油脂パウダー(魚油など)

酸化しやすい油脂を粉末状に精製・脱臭し、ペットフード用に加工しやすくしてあるのが油脂パウダー(魚油など)です。
油脂が被膜で覆われているため空気の影響を受けにくく、油脂の酸化や油脂特有の匂いを防いでくれます。
長期保存に適しているオイルです。

卵・乳製品パウダー(全卵、チーズ、ホエイなど)

乾燥させた卵・乳製品を粉末状に加工してあります。
乾燥した卵や乳製品を加工してあるため、日持ちしやすくなっています。

甲殻類パウダー(かに、えびなど)

甲殻類を丸ごと使用し乾燥・粉末化したものと、加工食品製造途中で出る副産物・甲殻類の殻を乾燥・粉末化したものとがあります。
甲殻類を丸ごと使用したものならタンパク質やカルシウム補給源となり、殻のみ使用したものなら殻に含まれる豊富なカルシウムを得られます。

野菜パウダー(きゃべつ、人参、ほうれん草、かぼちゃ、トマトなど)

乾燥した野菜を丸ごと使用し粉末化したものと、加工食品製造途中で出る野菜のエキスや野菜くずを乾燥・粉末化したものとがあります。
野菜を丸ごと使用したものなら野菜の持つ栄養素をそのまま得られ、副産物を使用したものなら食物繊維や水溶性の栄養素などを得られます。

ハーブパウダー(クランベリーなど)

ペットの各種疾患(尿路結石など)の予防や健康維持のために、乾燥したハーブを粉末化し加えられていることがあります。

食物繊維パウダー(セルロースなど)

植物の細胞壁であるセルロースを粉砕し、パウダー状にしたものです。
セルロースパウダーは食物繊維源として利用できるだけでなく、フードを加工しやすくし形を整えるのにも役立っています。
またカロリーをコントロールするために配合されることもあります。

キャットフードには様々な加工原材料が使われていますが、同じパウダーでも使う材料によって得られるメリットは大きく変わります。
キャットフードの原材料表示を見て、聞き慣れない名前の原材料が使われていたら、ぜひその材料の特徴について調べてみてください。
RELATEDおすすめの関連記事
トップに戻る