高級キャットフードを食べてくれないときは

高級キャットフードはヒューマングレードの素材を使用し、猫の健康に配慮した栄養バランス(高たんぱく・低脂肪など)を実現しているものも多く、猫はもちろん飼い主にとっても魅力にあふれたフードです。

ただし猫は食感や風味が自分好みでないと、どんなに高価なフードであろうと見向きもしてくれないことがあります。
高級キャットフードを猫が好まない時は、下記を参考に少し工夫をして与えてみましょう。

猫が高級フードを嫌う理由は?

猫が高級フードを嫌う理由が食の好みの問題なのか、それとも体調に理由があるのか、それがわかれば工夫して与えやすくなります。
もしも食の好みの問題で高級フードを嫌うなら、猫の好むトッピングを加えたり、フードそのものをふやかし、食感を変えたりすれば食べてくれる可能性が高くなります。
一方、体調に理由がある場合は、食事の相談も兼ねて獣医師などの専門家に相談するのがお勧めです。

まずは高級フードをどうして猫が食べてくれないのか、よく食べるフードと高級フードではどこに違いがあるのか、じっくり観察してみましょう。

高級フードの香りを気に入ってくれない場合

高級フードは肉食動物である猫の食性に合わせて、タンパク質源となる肉や魚を多く使用しているものが主流です。
その高級フードの香りが猫の好みではない場合、使用している食材が今まで食べたことがない(新しい食材を警戒している)せいか、いつものフードより香りが強すぎて嫌がっている(さっぱりした香りが好み)可能性が考えられます。

もし高級フード使用されているタンパク質源が身近で手に入るものなら、一度食材そのものを食べさせて、「新しいフードに入っている食材が、食べられるもの」だと覚えさせるのもひとつの方法です。

中にはネオフォビアと呼ばれる、新しいものを怖がる習性を持つ猫もいるため、フードそのものに少しずつ慣らしてみたり、できるなら本物の食材などを使ってみたりして新しいフードが美味しいもの、食べられるものだと認識させ慣れさせるようにしてみましょう。

また香りが強すぎて嫌がっている場合は、他のフードに高級フードを混ぜて与える方法もあります。
ユッカ抽出物や緑茶ポリフェノールなど植物のエキスには消臭効果が期待できる成分があり、それらを配合しているキャットフードもあります。

フードを混ぜて与えると栄養バランスが崩れるため、あまり長期的に続けるのはお勧めできませんが、香りが強くて高級フードを猫が嫌う場合は植物エキス配合フードと混ぜ、匂いをやわらげて与え、徐々に慣らしていくのも良いでしょう。

高級フードの食感が好みでない場合

高級フードの食感が好みではなかった場合は、ふやかして与える、または他のフードに少しずつ混ぜて与えて慣れさせる、もしくは主食として与えるのはあきらめて、おやつやトッピングとして使ってしまうなどの方法があります。

高級フードは一般的なフードとは異なる製法(低温乾燥など)を採用しているものも多く、フードの食感が大きく異なることがあります。
中には素材そのものの旨みや栄養がそのままとれるよう、カリカリとしっとりの中間程度(干し肉のような食感)に仕上げ、ドライより水分含有量が少し多めのものもあります。

ただし、この本格的なフードが、従来のドライフードを食べ慣れている、カリカリ好きな猫から好まれないこともあります。
やわらかな食感を好む猫ならふやかして与える方法がありますが、カリカリ好きな猫にソフトな食感のフードを与えるのは難しいため、主食に使わずおやつやごほうび用フードとして使ったり、他のフードに少しずつ混ぜて与えたりしてみましょう。

高級フード以外の要因によって、食欲が出ない

また猫がフードを食べてくれないのは、フードそのものに理由があるのではなく、与え方や体調に原因がある場合もあります。
例えば高級フードへの切り替え方が急すぎると、新しいフードに猫が警戒心を持ち食べなくなってしまうことがあります。
もしくは単純に食欲がないだけかもしれません。

高級フードだけでなく他のフードも一切口にしないような場合には、体調不良も視野に入れえて猫をよく観察し、食欲が戻らないようなら動物病院にも相談を行ってみましょう。

猫はフードがどんなに高級でも、気に入らないと一切口にしてくれないことがあります。
高級フードだけでなく新しいフードを猫に与える場合は、まずはサンプルで猫が食べてくれるか、体調や体質に合うかどうかをしっかり観察し、1週間から10日かけてゆっくりと猫に慣れさせ、少しずつ与えるようにしていきましょう。
ぜひ、食べないからとあきらめず色々工夫したり、猫をよく観察したりして、猫にフードを与えてみてください。
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