キャットフードの原材料(ミートボーンミール)
ミートボーンミールとは
ミートミールとボーンミールを混ぜたもので、日本語で「肉骨粉」のことをいいます。以前、狂牛病が問題となったときに「肉骨粉」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
それぞれの言葉の意味について、ひとつひとつ見ていきましょう。
「ミール」の意味
完全に挽き、粉状にすることです。ミートミール(肉粉)
動物の肉以外の部分(血液、ヒヅメ、ツノ、毛、くず皮、糞、胃など)をレンダリング※したもので、脂肪を除いた、胃液の中の消化酵素(ペプシン)で消化できない残留物が12%以下のものをいいます。何の動物のどの部分が使われているかは不明、もしくは複数の動物の内臓類がごちゃまぜにされています。
例えば、「鶏肉」ではなく「家禽ミール」と表示されているのは、ニワトリ以外にも複数の鳥類が含まれているからです。
ボーンミール(骨粉)
動物の骨などをレンダリング※したもの(主に牛骨)※レンダリング
動物の脂肪を溶かし、精製して油脂にし、他のものとして利用できるようにすることです。牛、豚などから人間が食べる肉の部分を除いた後に残った脂肪は、そのままでは食用に出来ないため、レンダリング工場で熱を加えて溶かします(熱処理)。
そうして溶かされたものの一部は動物性油脂として牛脂やラード、石鹸などに利用されますが、その後に残った搾りかすが肉粉となります。
肉粉はペットフードの他にも肥料や飼料に使われます。
1.ミートボーンミールとは
このように格安で製造できる材料を使うのは、かさ増しやコスト削減のためです。安く売られているキャットフードに使われることが多いのです。
原材料名の表示で、はじめの方に書かれている材料名ほど、使われている量が多いということです。
「○○ミール」の表示の有無とともに、どのような順番で原材料が書かれているかについても注目してみましょう。