ウェットキャットフードをあげてしまうとドライキャットフードを食べなくなるのか

ドライフードを食べなくなった時にウェットフードへの切り替えを考える方も多いと思いますが、この時に心配になるのが「ドライフードをもう食べなくなるのでは?」ということ。
そこでドライフードを食べなくなってしまった時に、注意しておきたいことをご紹介します。

ウェットフードが好きな猫は、フードの匂いにうるさい?

ドライフードからウェットフードに切り替えた後、ウェットフードしか食べなくなる子の場合、フードの「匂い」の違いが原因の可能性があります。

ウェットフードの場合、食材を粉砕処理せずそのまま加工したものが多く、食材本来のいい香りが楽しめます。
一方、ドライフードの場合は粉砕処理した様々な食材を使用しているため、食材同士の匂いが混ざり合い、ウェットフードに比べて複雑な匂いがします。

ドライフードの保管方法や購入方法(まとめ買いではなく少量小分けパックを購入する、香りのいいドライフードを探してみるなど)を見直してみて、ウェットフードに混ぜれば食べてくれるかどうかを観察してみましょう。

特にドライフードは保管状態が悪いと湿気の匂いや酸化した匂いがフードにつきやすく、食欲の低下を招くことがあります。
ドライフードの食いつきが悪くなったらなるべく少量パックを選び、開けたてで新鮮なものを与えるようにしてみましょう。

消化しやすいフードを選んでいる?

また、ウェットフードしか食べなくなってしまう子は、匂いと共にお腹の中で消化吸収しやすいフードを好んでいる可能性もあります。
このような子にドライフードを再び与えたいなら、ドライフードをやわらかくして与えてみるのがお勧めです。
ドライフードを消化吸収しやすくするには、水やスープでふやかして与える方法や細かく砕いてから与える方法などがあります。
消化しやすいフードを選んでいる?
また、炭水化物の消化が苦手で下痢や便秘が見られるようなら、グレインフリーのフードを与えてみるのもひとつの方法です。
ドライフードを口にはするけれど途中で食べなくなってしまう子など、ドライフードの匂いにはさほど拒否反応を示していないような場合には、ドライフードの食感や味を変えて与えてみましょう。

夏バテ中で、食べやすいウェットを好んでいる?

また、夏場は消化しやすいという理由でウェットフードを好む場合もあります。
気温が高くなると夏バテして人間も食欲を失いやすいように、猫も食欲を失うことがあります。
消化しやすいフードを選んでいる?
飼い主さんが自宅にいる時間が長くフードの管理ができることが前提ですが、もし夏場だけ偏食傾向があらわれるなら、水分を補給させる意味でもウェットフードに切り替えるとよいでしょう。
また、冷たいものや水分が多いものなら喉を通りやすいため、ウェットフードを与える感覚でドライフードをふやかし、少し冷やして与えてみるのもよいでしょう。
消化しやすいフードを選んでいる?
気温が下がり、涼しく過ごしやすい季節になったら徐々にドライフードの量を増やし、ドライフードのみの食事に切り替えていきましょう。

与える時間が気に入らない?

食の好みにうるさいことが多い猫ですが、猫は食べるフードはもちろん、食べる時間や量にもこだわりを見せることがあります。
そのためウェットフードばかり好むように見える子や、ドライフードの食いつきが悪いように見える子でも、実際にドライフードを置き餌にすれば、一日に必要な量を自分の好きな時間に好きなだけ食べられるので、結果的にすべて食べきってくれる可能性があります。

できれば一回の食事で完食してもらうのが理想ですが、無理ならドライフードを置き餌にすることも検討してみましょう。

体調不良の可能性も考えてみる

猫は偏食傾向の強い子も多く、また気分が向いた時にだけフードを食べるむら食い傾向の子もよくいます。
そのためドライを食べずウェットしか食べなくなった時に、食の嗜好が変化したのか、それとも体調が優れないのかの見極めが難しいケースがあります。

猫がフードを食べなくなった時は、食の好みの変化と共に体調におかしいところはないか、食事の仕方や普段の生活、運動する時間、糞尿の変化はないかなどをじっくりと観察しましょう。
もし普段と異なる点が見られたなら、フードの相談も兼ねて一度動物病院で健康チェックしてもらうのがお勧めです。

ドライフードに飽きてしまい、ウェットしか食べなくなってしまう猫もよくいますが、そんな猫がドライを二度と口にしなくなるかというとそうとばかりは言い切れません。
与える時間や量、季節、フードの変更、食感や味つけの変更など少しの工夫で食べてくれることもあるため、あきらめずに工夫して与えてみましょう。
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