子猫用キャットフード

離乳期、急成長期、穏やかな成長期と目まぐるしくすくすく育っていくのが子猫の時期です。
この時期は子猫の成長段階に合わせ、こまめに食餌を変えていく必要があります。
子猫の成長段階は大まかに、下記の3つのステージがあります。

子猫の成長ステージとフードについて

(1)離乳期(生後4~8週齢)
目が開き、乳歯が生え始めるまでの間を離乳期と言います。
乳歯が生え始めたら、今まで与えていた子猫用ミルクと併用して離乳食を与え始めます。
この際に牛乳を使用すると、体質によっては下痢を起こしてしまう子がいます。
子猫の下痢は重篤化しやすく、脱水症状による命の危険にもつながるのできちんと猫用のミルクを用意しましょう。

まだ歯でものを噛むことができず、すぐ急成長期に入るこの時期はドライフードをミルクでふやかして与えるより、使い切りしやすくふやかす手間のいらない離乳食用のウェットフード、もしくは水やミルクに混ぜて使用する粉末の離乳食を選ぶのがお勧めです。
いずれのフードを選ぶ場合も始めはミルクと離乳食を混ぜて与えるようにして、徐々に離乳食の割合を増やしていきフードに慣らしていくようにしましょう。

(2)急成長期(生後2~6ヵ月齢)
離乳食を開始して2~3週経過した頃から成長期用フードとミルクを混ぜていき、離乳食を終了します。
最初は成長期の子猫用フードとミルクでふやかした柔らかい食事を与え、徐々にフードのみの食事に切り替えていきます。

ドライフードを利用する場合は、フード1に対してミルク(または水)3の割合でふやかして与えます。
成長速度に合わせて徐々にミルク(または水)の量を減らし、堅いドライフードのみでも食べられるように切り替えていきましょう。
またドライフードのみの食事は永久歯が生えそろう生後5ヵ月頃を目安に切り替えるようにします。
ドライフードのみに切り替えたら、新鮮な水を常に飲めるようそばに置いておき、水分をとらせることも忘れないようにしてください。

この時期の子猫は成長速度が速いものの、一度の食事で食べられる量はあまり多くありません。
子猫用フードに記載されている食餌の目安量・回数を参考に、一日量を複数回にわたってこまめに食べさせましょう。

(3)穏やかな成長期(生後6~12カ月齢)
体の成長速度もゆるやかになる生後6~12カ月齢では、急成長期よりも一日の食餌量が少なくなりますが、その代わり一度に食べる食餌の量は増えていきます。
急成長期が終わったら子猫用フードに記載の量・回数を参考にし、少しずつフードの量を増やし、逆に与える回数は減らしていきましょう。

離乳食について

今までミルクしか飲んだことのない子猫が、初めて口にする食べものが離乳食です。
そのため離乳食の食感や匂いに子猫がなじめず、なかなか口にしてくれなくて離乳に手間取ることがあります。

離乳食もその他のフードと同様、使われている原材料や加工方法によって食感や風味が異なります。
なるべく食感や匂いのよい離乳食を選ぶか、またはミルクの割合を多めにして少しずつ離乳食の割合を増やし、離乳食に慣れさせていきましょう。

急成長期・穏やかな成長期に適しているフードについて

急成長期はまだ胃袋が小さく、一度に食べられるフードの量が少ないため、栄養密度が高くタンパク質が豊富に含まれているフードを選びます。
離乳食用もしくは成長猫用の高栄養・高タンパクのウェットフードを選び、ミルクと混ぜて与えましょう。

また体はある程度大きくなっても成長を続けている穏やかな成長期は、成猫用のフードではなく栄養密度が高い子猫用フードが適しています。
子猫用として販売されているフードの中から、猫に合うものを選んであげましょう。

また急成長期・穏やかな成長期は、愛猫の体質に合うフードを見極める重要な時期です。
合わないフードを与え続けていると愛猫の健康を損ねる恐れもあるため、フードを与えた後は体調におかしいところはないか、糞尿の状態が良好かをしっかり観察して猫に合うフードを見極めていく必要があります。
さらに食いつき方が悪いと成長に必要な栄養をしっかり取れないため、猫の嗜好に合うものを選ぶことも重要です。

この時期はフードの種類を変更することも多いため、あまりまとめ買いはせずに容量が小さめのものを適宜用意し、観察しながら与えていくのがお勧めです。
初めて猫を育てる時は戸惑うこともたくさんありますが、猫の体質、猫との暮らしにぴったり合うフードを楽しみながら探していきましょう!
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