キャットフードを食べさせるときはどこに置く
猫はちょっとしたことで食欲や食いつき方が変わるため、少食気味であったり、むら食い傾向が多かったりする猫ほど、キャットフードを食べさせる場所を考えるのがお勧めです。猫が比較的、落ち着いて食べてくれる場所には以下のような特徴があります。
マイペースでゆっくり食べられる場所
猫は狩りをして生活していた頃の野生本能が、今もなお強く残っている動物です。そのため人の通り道や、他の動物がいる場所にフードを置くと獲物を横取りされると思うのか「とられる前に早く食べよう!」とがっつきすぎたり、落ち着いて食べられる他のスペースへフードを運んで食べようとしたりすることがあります。
こんな時は部屋の隅を使ったり、仕切りを使い狭いスペースを用意したりして、猫がゆっくり食べられる場所を与えてあげるのがお勧めです。
特に多頭飼いで、高齢猫と成猫や子猫とを同居させている場合、高齢猫や子猫のフードを活発な猫が横取りしてしまい、きちんと食べさせてやれないことがままあります。
多頭飼いならお皿の位置を離して置いたり、食べる時間を一頭ずつずらしてみたりして、それぞれの猫がマイペースでゆっくり食べられる場所を確保してあげましょう。
涼しく、強い匂いや音がしない場所で
猫はちょっとしたことがきっかけで、食欲がダウンしてしまうことがあります。特に急激に気温があがったり、強い匂いや音がしたり、環境に大きな変化が起こるとそれだけで食べなくなることがあります。
そのため猫に食事を与える時は、なるべく涼しい場所、強い匂いや音がしない場所など環境からくる刺激が少ない場所を選ぶのがお勧めです。
少食気味で食いつきが悪い猫ほど、静かで落ち着ける、快適な食事スペースを用意してあげましょう。
キッチンの周囲から、少し離れた場所に
キャットフードを与える時は片づけがしやすいよう、キッチンの周囲にフードを置いて与えている飼い主さんも多いと思います。ただしキッチンには刃物やコンロなど危険なものも多いため、普段からそれらに近寄らせないようにするためにも、なるべくキッチンから離れた場所にフードを置いてあげるのがお勧めです。
あまりキッチンから遠ざけると後片付けがしづらくなったり、キッチンから漂う美味しそうな匂いで猫の食欲を刺激するのが難しくなったりするため、近すぎず遠すぎずのちょうどいい場所を探してみましょう。
食器台を活用してみよう
最近は猫のフードボウルやお水を入れた皿を載せる、ペット用の食器台がホームセンターやペットショップなどで販売されています。食器台を使うと食べこぼしが床に落ちにくくなり後片付けが楽になるのはもちろん、頭を下げて食べないで済むため、高齢猫や療養中の猫に楽な姿勢でフードを食べてもらうことができます。
また若い猫用なら、食器台ではなくフードボウルの下に滑り止め用のマットを敷いてやるだけでも、ボウルがずれにくく落ち着いて食事してもらうことができます。
なるべく猫が落ち着いて、安定した状態でフードが食べられるよう食器回りのアイテムにもこだわってみましょう。