中国産キャットフードの特徴

ペットフード安全法が作られるきっかけとなったのが、ペットフードにメラミンが混入していたことで、たくさんの犬や猫が亡くなった痛ましい事件です。
この時のフードが中国産だったことから、事件からおよそ10年経過した今でも中国産フードへの消費者の不安や懸念はなお強く、意識的に中国産フードを避けている方も多いかと思います。

また米食品医薬品局(FDA)でも原因は突き止められていませんが、アメリカで中国産のジャーキーを食べた犬が多く亡くなり、また病気を抱えたことからアメリカの大手ペットフード販売会社が中国製品の販売を中止するという事態も発生しています。

ただし中国産と表記されているキャットフードの中にも、日本と同じようにトレーサビリティシステムを構築してフードを製造している会社や、国際的な食品安全マネジメントシステムであるISO22000の認証を受け製造しているところもあり、消費者にとっては中国産のフードをどう判断すればいいのか迷うことも多いのではないでしょうか。

中国産フードの購入を検討している場合は製造メーカーが、食の安全をどう追及し、どう実現させているのかホームページなどの情報を確認したり、問い合わせたりしてみて、継続して購入しても問題がないかを調べてみましょう。
またフードを中国から輸入するにあたっては、国により下記のような安全対策も取られています。

肉類を含むペットフードは検疫されている

家畜伝染病の侵入を防ぐための法律が家畜伝染病予防法です。
肉類を含むペットフードも、この法律の対象となっています。
輸入畜産物は指定検疫物として動物検疫所での検査の上、合格し証明をとらなくては輸入できないようになっています。

また輸入できる畜産物にも制限があります。
中国産の畜産物については「農林水産大臣の指定した施設で農林水産大臣の定める基準に従い加熱処理がなされたもの」かつ、「輸出国政府機関発行の検査証明書のあるもの」に限り輸入できることになっています。

中国産のペットフードもこれに倣い、農林水産大臣指定施設で加熱処理がなされ、かつ中国政府機関発行の検査証明書が発行されたフードが輸入対象となっています。

輸入フードもペットフード安全法の規制対象

輸入フードも国産フードと同様にペットフード安全法の規制対象となっています。
有害物質の混入や微生物汚染を防ぐこと、キャットフードにはプロピレングリコールを使用しないこと、原材料に医薬品にあたる成分が混入していないことなど、国産フードに求められる基準と同様の基準が輸入フードにも求められています。

また輸入フードは農林水産消費安全技術センター(FAMIC)による愛玩動物用飼料の検査法で分析し、基準や規格を満たしているかどうか確認が行われています。

中国産フードの購入を検討している場合は、国の検査体制や製造メーカーによる食の安全への取り組みなどをまずは調べてみて、継続して購入しても安心かどうか判断するようにしましょう。
また中国産に限らず輸入フード全てに言えることですが、フードが原因でペットの体に異常が出るなど何かあった時に消費者の相談にすぐ対応してくれるところ、消費者の問い合わせに真摯に対応してくれるところからフードを購入するようにすると、より安心です。
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