ドライキャットフードの保存に適した容器とは
ドライキャットフードの保存には、外部から入り込む空気を遮断できる密閉容器が適しています。ペットフード専用の密閉容器(フードストッカー)には、下記のような材質のものがよく販売されています。
・ポリプロピレン製
・ポリエチレン製(高密度/硬度)
・AS樹脂製
・ガラス製
・ステンレス製
保存容器の材質によって性能や適した置き場所が変わってくるため、家庭で無理なく使え、置き場所にも困らない容器の中から、より性能が良いと思われる容器を選んでみてください。
ポリプロピレン製のフードストッカー
強度が高く耐酸性・耐アルカリ性も持つためフードを適度な状態に保ってくれるのがポリプロピレン製のフードストッカーです。ただしポリプロピレンは熱や光に弱いため、なるべく日光の当たらない涼しい場所に保管するのがお勧めです。
容器の劣化が進むと密閉性が低くなり、空気や湿気を通しやすくなってしまうため、置き場所に注意してフードを保管するようにしましょう。
ポリエチレン製(高密度/硬度)のフードストッカー
耐酸性・耐アルカリ性に優れ、湿気にも強く、食品保存容器として広く使われているのがポリエチレン製の容器です。ただしポリプロピレン製よりは強いもののポリエチレンも熱や光に弱いという特徴があり、また材質がやわらかいため傷つきやすいという特徴もあります。
容器についた細かい傷にフードかすや水分がたまると雑菌が繁殖しやすくなるため、ポリエチレン製(高密度/硬度)のフードストッカーを洗って使用する時は、しっかり乾燥させてから使用するようにしましょう。
ちなみにポリエチレン製には成型時に添加剤を使用しない無添加タイプのものがあります。
無添加タイプを材質に使用しているかどうかは確認が必要ですが、容器に使われる添加剤にもこだわりたいという方にお勧めです。
AS樹脂製のフードストッカー
透明でつやがあり、強度が高いのがAS樹脂製のフードストッカーです。強度が高いため傷がつきにくく、衛生さを保ちやすい食品容器です。
ただし紫外線と衝撃に弱いため、日光が当たらない涼しい場所で保管したり、また落下した衝撃で壊れないよう低い位置で保管したりする必要があります。
ガラス製のフードストッカー
堅くて材質が安定しているため、ペットフードの保管に適しているフードストッカーです。また熱に強いため容器ごと煮沸消毒でき、容器についた微生物を殺菌できるのがガラス製容器のメリットです。
昔から食品の長期保存用容器として使われてきたため、使い方がわかりやすく扱いやすい容器です。
ガラスは酸には強いもののアルカリに弱いという特徴がありますが、フードを保存する程度なら問題なく使用できます。
また落下などの衝撃に弱いため、なるべく低い位置で保存するのがお勧めです。
ステンレス製のフードストッカー
強度が高くて壊れにくく、他の金属に比べて錆びにくく汚れにくいため、キッチン用品や容器などに使われることがあるのがステンレスです。長期間お手入れなしでも見た目がきれいに保てるため、ついお手入れをさぼりがちなので注意が必要です。
他のフードストッカーと同様、こまめに洗ってしっかり乾かして使用しましょう。
ステンレス製容器のメリットは光を容器内に通さないことです。
そのため紫外線による影響をカットでき、フードの酸化を抑えやすくなります。
またステンレス容器は放熱性が低く、蓄熱性があるため、断熱・保温に優れた容器です。
容器内を一定の温度に保ってくれるのも魅力です。
またフードストッカーの中には、減圧して容器内の空気の量を減らせるものや、容器内を真空にできるものなどがあります。
さらにゴムパッキンつきのフタがついているかどうかや、容器自体の密閉性が高いかどうか、乾燥材や脱酸素剤が容易に使用できるかどうか、などによってもフードストッカーの保存性能は変わってきます。
ぜひ様々な点からフードストッカーをよく比較してみて、保存性の良いもの、使い勝手の良いものを選んでみてください。