食いつきのいいキャットフードの選び方
猫はいつものフードを突然食べなくなることがあります。いざという時のためにも普段与えているフード以外に食いつきのいいフードを複数種類探しておくのがお勧めです。
食いつきのいいキャットフードを探すには、以下のような方法があります。
猫の好きな匂い、嫌いな匂いを知ろう
猫の好きな匂いと人間の好きな匂いとでは大きな違いがあります。例えば女性なら大好きな人が多い石鹸系の香りやフルーツ・フローラル系の香りは猫が苦手としやすい香りです。
また猫が嫌いな匂いには酸化した脂肪の臭いや腐敗臭などがあります。
猫は人間の1~10万倍の嗅覚感度があると言われているため、人間にはわからない匂いの違いをかぎ分けている可能性があります。
そのため猫の食いつきがいいフードを探しているなら、猫の反応を見て匂いの好き嫌いを調べてみるのがお勧めです。
猫の匂いの好き嫌いを調べるなら、人間用の食材(肉や魚など)を使って反応を見たり、フードを猫に直接かがせてみて反応が良いものを探したりすると良いでしょう。
またフードのサンプルを複数種類用意しておき、猫の反応の違いをメモにとっておくと食いつきのいいフードを探す時に便利です。
複数種類のサンプルで食いつきを確かめてみよう
猫の食いつきの良さは、食べる速度でも確認することができます。複数種類のサンプルの中からより食いつきのよいものを選ぶなら、フードを猫が完食するまでの時間も測定してみましょう。
また全部残さず全て食べきるかも観察します。
ドライフードなら少量小分けで、開けたての香りが楽しめるものを
サンプルでは食いつきが良かったのに、大袋入りを購入して与えてみるとサンプルを与えた時のようなよい食いつきが見られなくなることがあります。このような場合は開封後のフードの酸化・劣化が理由でフード本来の匂いが失われているか、猫の嫌いな匂い(酸化した脂肪の臭いや腐敗臭など)が強くなっている可能性があります。
キャットフードは開封後に香りが変化していくため、なるべく少量小分けで包装されていて、開けたての香りが楽しめるものを選んだりすると良いでしょう。
フードに加えられている、食いつきを良くする工夫を確認しよう
キャットフードには、猫の食いつきを良くするために様々な工夫が盛り込まれています。例えば食感の異なるフードを粒の中に閉じ込めているもの(外側がカリカリ、中はクリーミー)や、フードを噛んだ時に匂いが香るよう、粒の中に魚粉や鰹節などが練り込まれているフードなどがあります。
また、猫の食いつきを良くするために化学的に合成されたフレーバーなどを、フードにまぶしているものもあります。
猫の食いつきが良いといっても、それが必ずしも猫の健康にいいフードとは限らないため、フードメーカーが食いつきを良くするためにどのような工夫をしているかを確認し、より安心な方法を採用しているフードを選ぶようにしましょう。
季節の変化による食いつきの変化にも注意しよう
湿度の高い梅雨の時期や気温の高い夏場は、人間でも食欲を失うことがあるように猫も食いつきが悪くなることがあります。これは体調の変化はもちろんですが、フード自体も湿度や温度の変化を受け匂いが変化しやすくなるからです。
梅雨や夏場に食いつきの変化がもし見られたら、この時期用に食いつきのいいフードを探しておくのがお勧めです。
脂っこい匂い・刺激の強い匂いがするフードを猫が避けるなら、さっぱりした匂いの少ないフードに変更してみたり、少量小分けパックで品質の変化が少ないフードを選んだりして、その時期の猫の体調に合ったフードを選んでみるのがお勧めです。
また適切なフード管理ができるなら、ウェットフードもお勧めです。
水分含有量が増えるだけで猫の食いつき方が変わることがあるため、普段ドライ派の方もいざという時のため、ウェットの中から猫が好むものを探しておきましょう。
複数種類、食いつきのいいフードを把握しておけば頑として猫がフードを食べなくなった時に代替フードをすぐ用意してあげられるため助かります。
ぜひ、愛猫お好みのフードを上記方法でいくつか探してあげてみてください。