無添加のキャットフードに変えて食べなくなった場合

添加物の心配がなく、安心して食べられる無添加のキャットフードとはいえ、猫がそれを好んで食べてくれるかというとそれはまた別の問題です。

例えば今まで食べていたフードから突然無添加フードに切り替えた場合、無添加フードに猫が警戒心を持ち、食べてくれないことがあります。
また無添加フードは添加物を使用していない分、日持ちしづらい傾向があり、フードの管理状態が悪いと品質が劣化してしまうことがあります。
そのため人間にはわからないフードの酸化臭や腐敗臭を、猫が敏感に感じとって食べなくなる可能性もあります。

折角高価な無添加フードを用意したのに、猫がそれを食べてくれないのは飼い主さんにしたらとても残念なことです。
無添加フードに切り替える際は、ぜひ以下のような方法を試しつつ、猫が美味しく無添加フードを食べられるように工夫してみましょう。

賞味期限やフードパッケージをチェックしてみよう

無添加フードは添加物を使用していない分、フードの鮮度を保つために様々な工夫がなされています。
そのひとつがパッケージです。
フードの劣化を進めやすい空気や紫外線の影響をなるべく受けずに済むよう、多くの無添加フードでは空気遮断・紫外線カット効果のあるパッケージが採用されています。
また賞味期限も無添加フードは早めに設定されていることが多いようです。

無添加フードはフードの管理状態が悪かったり、賞味期限が近づくほど風味が落ちやすかったりするため、賞味期限やフードパッケージを確認して、鮮度が高いと思われるものを選ぶようにしましょう。

開封後は密閉容器でしっかり保存

上記のように無添加フードは空気や紫外線による影響を受けて品質が変化しやすいため、開封後はなるべく早めに食べきるようにするのがお勧めです。
また開封後は密閉容器に入れ替えて、涼しく日当たりの少ない場所で保管することも大事です。

フードの酸化が進むと香りに変化があらわれやすく、猫がフードを好まなくなってしまうことがあります。
猫の食いつきの良さをキープするためには、日頃のフードの保管方法を見直すのはもちろん、フードが変化する前に食べきれる量を購入するなど工夫してみましょう。

切り替える時はゆっくり時間をかけて

無添加フードに限らず、フードは1週間から10日かけてゆっくり切り替えることが推奨されています。
これはフードを変えると、消化に負担がかかりやすいからだと言われています。
また猫はネオフォビア(新しいものを怖がること)と呼ばれる性質を持つことが多く、新しい食べ物に関して強い警戒心を持ち、慣れない食べものは一切受け付けないということがよくあります。

無添加フードを食べてくれないのはフードそのものに理由があるのではなく、新しいフードが消化に負担をかけていたり、猫が無添加フードを「食べてはいけないもの」「食べられないもの」と認識してしまっていたりする可能性があります。

まずはサンプルで食べてくれるフードかどうか試したり、なるべく少しずつ今のフードに加えていき慣れさせるようにしてみたりして、上手にフードを切り替えていきましょう。

また切り替える時は猫の体調や糞尿の様子などをしっかり観察して、猫に合っているかどうかもチェックします。
猫はフードに含まれる栄養素が自分にとって過剰すぎる場合や、合わない場合もフードを食べなくなることがあるからです。
無添加フードは安心して与えられるフードですが、必ずしも飼い猫の体調や体質とぴったり合うとは限らないため注意しましょう。

さらに猫が無添加フードを食べてくれない場合、フード以外の原因(消化不良や体調不良など)が働いている可能性もあります。
猫が食事してくれない背景には、さまざまな要因がからんでいる可能性があるため注意深く観察し、猫の体調に理由がある場合は速やかに動物病院で診察を受けるようにしてみてください。
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