キャットフードの原材料(魚)
キャットフードに使用されている魚介類には下記のようなものがあります。・魚肉(サーモン、まぐろ、かつお、いわし、さば、舌平目など)
・乾物(かつお節、まぐろ節、乾燥しらすなど)
・フィッシュミール(まぐろ、かつお、白身魚など)
・フィッシュパウダー(まぐろ、かつお、白身魚、あじ、鯛、サーモン、煮干し、しらすなど)
・フィッシュエキス(かつお、サーモン、鯛など)
同じまぐろやかつおでも魚肉を与えるか、それとも乾物や加工品を与えるかで得られる栄養素が異なります。
それぞれの特徴は以下を参考にしてみてください。
魚肉
原材料表示に魚肉名が記載されているフードは、魚をおろして食肉に当たる赤身や白身、血合い肉などを取り出して使用しているキャットフードです。魚肉から得られる栄養は魚の種類によっても異なりますが、大まかには肉類と同様タンパク質と脂質が豊富に含まれており、魚油にはDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸も豊富に含まれています。
キャットフードのタンパク質や脂質源として使用される食材です。
乾物
魚を乾燥させて保存性を高めた食品が乾物のかつお節やまぐろ節、しらすなどです。乾物は乾燥させている分、生の魚肉よりもグラム当たりの栄養価やミネラルが高いことがあります。
またカロリーも高く、うまみ成分であるアミノ酸や塩分が多く含まれていることから人間の食事では調味料として、またふりかけや料理のトッピングに使われることが多い食材です。
キャットフードでも同様にフードのトッピングとして添えられていたり、フードそのものに混ぜ込んで使用されていたりします。
フィッシュミール(魚粉)
フィッシュミールは魚を蒸気で煮込み、プレス機にかけて煮汁と魚油を搾りだしたのちに乾燥させ、粉砕したものです。魚粉とも呼ばれています。
フィッシュミールの原料には魚をまるごと使用したものもあれば、魚介類の加工食品製造の際に出てくる魚のアラを使っているものもあります。
そのためフィッシュミールには骨に含まれるカルシウムや、内臓に含まれるミネラル成分が含まれており、魚肉だけでは得られない栄養素を取ることができます。
またフィッシュミールはタンパク質も豊富に含まれています。
フィッシュパウダー
フィッシュパウダーには乾燥させた魚介類を粉砕して作るものと、魚介類の加工食品製造途中で出る煮汁(エキス)を粉末化させたものとがあります。キャットフードの原材料にはフィッシュパウダーがよく使用されており、フードに使われている魚の種類も豊富です。
乾燥した魚を使用したものであれば、フィッシュミールと同様骨に含まれるカルシウムや、内臓に含まれるミネラル成分が得られます。
また煮汁を利用したものは、うまみ成分であるアミノ酸が豊富です。
またどちらもタンパク質が豊富で、猫の食いつきが良くなる原材料です。
フィッシュエキス
魚介類の加工食品製造途中で出る煮汁を濃縮したものがフィッシュエキスです。うまみ成分であるアミノ酸が豊富で、人間用加工食品への風味付けや調味料としても用いられています。
フィッシュパウダーと同様うまみ成分が強いため、猫の食いつきが良くなる原材料です。
生魚、または加工した魚介類はキャットフードに使われることが多い原材料です。
ただしそこに含まれる栄養は魚のどの部位を使用したかやどう加工されているかによって異なります。
魚油に含まれるDHAやEPAが豊富なものを選びたいなら、魚がまるごと使われているものか魚肉を使用しているもの、魚油をフードに添加しているものを選ぶのがお勧めです。
また猫の食いつきをよくしたいなら、うまみ成分を抽出したパウダーやエキスを使用しているものを選ぶと良いでしょう。
ぜひ魚介類に何が使われているのかを確認し、フードの特徴を把握してみてください。