キャットフードの製造方法

キャットフード(粒タイプ)の製造方法は、以下のような流れで行われています。

キャットフード(粒タイプ)製造の流れ

(1)キャットフードに使用する原料を受け入れ、保管する。

(2)キャットフードに使用する乾燥した原料を混ぜ合わせ、細かく粉砕して粒状にする。

(3)加熱・加圧する。

(4)押し出し成型を行い、乾燥・冷却する。

(5)油や香りでフードをコーティングし、キャットフードの完成。

(6)容器に入れる、もしくは包装する

この製造工程を経て、キャットフードは完成します。
各工程の詳しい説明は、下記の通りです。

(1)キャットフードに使用する原料を受け入れ、保管する
キャットフードに使用する原料は粉砕する前に、異物が混入していないか、腐敗・異変がないか(色や臭い、性状に異常がないか。酸化していないか)などを確認しています。

例えばキャットフードの主要材料である動物性たんぱく質については、微生物に汚染されていないかどうかの検査や酸化を確認するための検査や測定などが行われます。
また金属やプラスチックなどの異物が混入していないかを、ふるいにかけたり金属探知機にかけたりして検査しています。

その他の原料に関しても同様に、異物混入や腐敗や異変がないかを検査します。
原料の管理は、猫に安心して与えられるキャットフードを作るための重要な工程です。

(2)キャットフードに使用する乾燥した原料を混ぜ合わせ、細かく粉砕して粒状にする。
保管している各原料を計測・配合して均一になるように混ぜ合わせ、粒状になるまで細かく粉砕します。
またドライ・モイスト・セミモイストなど水分量の異なるフードに合わせて、原料に加える水や添加物、その他材料の配合量を変えて混ぜ合わせています。

(3)加熱・加圧する
(4)押し出し成型を行い、乾燥・冷却する。
材料に付着している微生物がそのまま残らないように温度と圧力、時間などをしっかり管理しながら加熱・加圧していきます。
また加熱・加圧処理はエクストルーダーという機械を通して行われ、できたものは押し出し成型されます。
成型されたフードは微生物が繁殖するのを防ぐため、また水分が結露するのを防ぐためにしっかり冷却し、水分含有が少ないフードを作る場合はさらにしっかり乾燥させます。

エクストルーダーを使って作られる食品には、ペットフード以外にも人間が食べる麺類やシリアル、お菓子やフライドポテトなどがあります。
エクストルーダーを使った加工では食品内に含まれている酵素が非活性化したり、微生物を減らせたりするため保存に優れた食品を作ることができます。

(5)油や香りでフードをコーティングし、キャットフードの完成。
(6)容器に入れる、もしくは包装する 乾燥したフードは油の添加や香りづけを行い、より嗜好性の高いフードに加工されます。
またコーティングに使う原材料も微生物が混ざっていないか、異物が混入していないかを確認します。
最終的に完成したキャットフードは金属探知機を通して異物が入っていないかを確認してから包装されるか、もしくは容器に入れられます。

完成した商品は傷みや劣化を防ぐために温度・湿度・水濡れなどに注意して保管・輸送されます。

キャットフードのタイプによって製造工程は変わってきますが、固形で粒タイプのフードとして販売されているものは上記のような工程を経て作られています。
安心して食べられるように工夫を重ね、たくさんの工程を経てできあがるキャットフード。
ぜひ毎日与えるキャットフードがどんな風に作られているか、たまに想像してみてキャットフード選びのヒントにしてみてください。
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