キャットフードは劣化するとまずくなる
猫の味覚は苦味と強い酸味をもっとも感じやすく、次いでうま味、やわらかな酸味と塩味の順で感じやすいと言われています。そのため苦味と強い酸味を感じるフードの場合、猫が食べてくれないことがあります。
キャットフードは酸化が進むと酸味の強い味や苦味を含む、複雑な味に変わることがあります。
また油脂が酸化すると「酸敗臭」と呼ばれる匂いが発生します。
さらに水分含有量の多いウェットフードが劣化すると、上記だけでなく「腐敗臭」と呼ばれる匂いがしたり、微生物の繁殖によってフードに粘りが出たりします。
これらの味や臭いがフードからするようになると、猫はフードを危険なものと判断して食べてくれなくなってしまいます。
開封してから日が経ちすぎたフードを、猫が食べたくなさそうにしていたら体調や食の好みの変化があるか確認すると同時に、フードが劣化していないかもぜひ確認してみてください。
キャットフードが劣化したかどうかは、以下のような方法で確認してみましょう。
フードの匂いを定期的にチェックしよう
開けたてのフードの香りは、人間がかいでも香ばしくておいしそうな「いい香り」がします。一方、開封後のフードは酸化が進み、酸敗臭などが混じって複雑な香りに変化していきます。
この香りの変化に気づくためにも、なるべくフードを開封したら香りをまず嗅いでみて、開けたての香りを覚えておくようにするのがお勧めです。
カビがはえていないかチェックしよう
ドライフードは湿気を含むと微生物やカビが繁殖しやすくなります。そのため開封後、密閉せずに封を開けたまま放置していたり、冷蔵庫で保管している時の温度差の影響でフードが結露を起こしたりするとフードが湿気を吸い込み、微生物やカビを繁殖させる原因になることがあります。
もしも上記のような状態で保存してしまっていたなら、フードにカビが生えていないか、微生物繁殖による粘りがフードに出ていないかを確認するようにしましょう。
また匂いもかいでみて怪しいと感じたら、なるべく猫には与えないようにしましょう。
猫が匂いを嫌がるか、確かめてみる
猫は人間よりも嗅覚が強いため、人間にはわからない酸敗臭や腐敗臭を感じ取りやすい動物です。フードが酸化していれば酸敗臭、腐敗していれば腐敗臭が漂うため、猫にかがせてみてフードを嫌がるようなら、他の新鮮なフードを与えてみてください。
またこのようなな時は自分もフードの匂いをかいでみて、猫が嫌がる匂い、猫が好む匂いを一緒に覚えておくのもお勧めです。
猫が嫌いやすい劣化したフードを判別できるようになるだけでなく、食いつきがいいフードも探しやすくなります。
一般的に開封済のドライフードは一カ月以内に食べきること、密閉容器に保管して、涼しく日当たりのない場所に置いておくことが推奨されています。
開封後、日が経ちすぎていたり、保管状況が悪かったりするフードは劣化している恐れがあるため、無理に与えないようにしましょう。