セミモイストタイプのキャットフード

ドライフードとウェットフードの中間に位置し、フード内に25~35%程度の水分を含有しているのがセミモイストタイプのペットフードです。
似ている商品にはソフトドライタイプがあり、こちらは10~30%程度の水分が含まれています。

いずれもドライフードとウェットフードの両方の利点が取り入れられていますが、ドライやウェットに比べてやや扱いに注意が必要な点もあります。

セミモイストタイプのフードの特徴は以下の通りです。

開封後は冷蔵庫で保管する

ドライフードと似ているため常温保管しがちなセミモイストフードですが、水分含有量が多いためウェットフードと同様、開封後は冷蔵庫で保管することを推奨されているフードです。
また開封後のフードは2週間程度を目安に食べきることが推奨されています。

そのためセミモイストタイプのフードは開封後に冷蔵庫で保管しやすい量の少ないもの、また2週間程度で食べきれる量のものを選ばなければなりません。

微生物の繁殖を抑えるため添加物が加えられている

セミモイストフードはドライフードよりは日持ちがしませんが、ウェットフードよりは長く保管できるフードです。
それは水分含有量がウェットよりも少ないことと、微生物の繁殖を防ぐため水分をコントロールする添加物(保湿剤、保存料、ph調整剤など)が加えられていることが理由です。

使用されている添加物は安全性試験を受け食品・飼料への添加が許可されているもので、ペットフード安全法で定められた添加物の使用基準を満たしたものしか使用できないことになっています。

ペットフードの原材料欄には添加物の表示が義務付けられているため、添加物にどんなものが使用されているのか気になる方は、必ず目を通しておきましょう。
以下、セミモイストフードに加えられる添加物の一例です。

グリセリン……甘味料、保存料、保湿剤、増粘安定剤などの用途で使われています。
ソルビトール……甘味料や改良剤などの用途に使われます。
ソルビン酸カリウム……保存料として使われています。
砂糖・食塩……水分活性をコントロールし、微生物の繁殖を抑えるために使われます。

猫用のセミモイストフードはほとんどない!?

上記で猫用のセミモイストフードについて説明してきましたが、実はセミモイストフードとして販売されているキャットフードはほとんどありません。
ペットフード安全法の製造基準によりキャットフードに保湿剤・プロピレングリコールの使用が禁止されていること、またキャットフードのセミモイストタイプにさほど需要がないことなどが関係しているのかもしれません。

ただし今後セミモイストタイプの需要が高まるなどして、商品が多く出てくる可能性もあります。
もしセミモイストタイプで気になるフードが出てきた時は、ぜひ適切な保管方法を確認し、添加物に何が使われているかをしっかり確認して購入を検討してみると良いでしょう。
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