ドライキャットフードの特徴

市販されているキャットフードには、水分含有量の少ないドライフードと水分含有量の多いソフトドライ・セミモイストなどのウェットフードがあります。
どちらにするか迷ったら、それぞれのフードの特徴を把握し比較して、愛猫に合ったものを選んであげましょう。

ドライキャットフードの特徴は以下の通りです。

水分含有量が少ない

ドライのキャットフードは水分含有量が他のフードに比べて少なく、約10%以下となっています。
そのため細菌やかびなど微生物の繁殖を抑えることができ、劣化しにくいのが特徴です。

お皿に出した後の風味・品質の変化が少ない

お皿にフードを出した後、すぐに全部食べ切る猫もいますが、自分の食べたい時に食べたい分だけ食べる「むら食い」をする猫もいます。
こんな猫ちゃんの場合、水分含有量が少ないドライフードは他のフードに比べ、お皿に出した後もフードの風味や品質の変化が少ないため安心です。

また匂いの変化も少ないため、匂いの変化に敏感な猫ちゃんの場合に、食いつきを一定に保ってあげることができます。

食感を変えられる

ドライフードは水でふやかすことができるため、猫の好みによって食感を変えることができます。
飼っている猫がフードに飽きやすい時に、ドライフードならふやかしたり堅いままあげたりして食事に変化をつけてあげることができます。

しっかり噛むことで歯垢を軽減できる

ドライフードは堅いためしっかり噛んで食べなくてはならず、歯垢が歯にくっつくことを軽減してくれます。

水分をしっかりとらせなくてはいけない

ドライフードは水分含有量が少ないため、その分フードから水分をとることができません。
ドライフードを与える時は新鮮な水を用意して与えるのはもちろん、猫がきちんと水分をとっているか確認し、とらないようなら水をきちんと飲んでもらえるよう工夫が必要になります。

特に夏場にも関わらず水を飲んでくれない猫の場合は注意が必要です。
このような猫の場合は、夏場だけ水分含有量の多い別のフードに切り替えて、フードから水分をとってもらうことも検討してみましょう。

常温で保管できる

キャットフードは開封すると劣化が進みやすくなります。
そのため水分含有量が多いフードの場合、別の容器に移し替えて冷蔵庫で保管する必要があります。

ドライの場合は冷蔵庫で保管すると湿気を吸って結露が起き、細菌やかびが増える恐れがあり、そのためドライフードは密閉容器に入れて、日光の当たらない涼しい場所で常温保管することが勧められています。

自動給餌器を使ってフードが与えられる

飼い主さんが平日仕事に出かけていてお留守番する時間が長い猫の場合、タイマー付きの自動給餌器を使ってフードを与えているご家庭もあります。

最近ではフードの種類を問わず与えられる自動給餌器も増えていますが、まだドライフード専用の自動給餌器の方が一般的です。
ドライフードはお皿に出した後の変化が少ないため、自動給餌器を使う時のフードに適しています。

ドライキャットフードにはドライならではのメリットもありますが、デメリットもあります。
愛猫の体調や体質、食べる時の癖、また生活環境などをしっかり観察し、我が家の猫に一番合うフードを選びましょう!
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