キャットフードの原材料(肉・ミート)

キャットフードの原材料に表示されている「○○肉」もしくは「○○ミート」とは、具体的に肉のどの部位でどのように加工されているのでしょうか?
原材料表示を見て不安になった時は、ぜひ以下を参考にしてみてください。

○○肉とは?

肉には鶏なら胸肉やもも肉やささみ、ラムや牛なら赤身肉や肩肉などの部位がありますが、キャットフードに記載されている○○肉も同様に肉の部位に当たります。
これらの部位は正肉と呼ばれています。

人間の食べる肉もそうですが、肉はと畜場で解体されて正肉と骨、皮、内臓等の種類に分けられます。
その後、正肉と骨は食肉加工場や食鳥加工場に運ばれ、皮は原皮業者に運ばれ、内臓等は副生物業者に運ばれてそれぞれ加工されます。
いずれの業者でも人間用として用いる原材料またはペットフード用の原材料が作られています。

○○肉は食肉加工場や食鳥加工場へ運ばれたものの中から、ペットフード用として選定された正肉の部分です。
また加工していない生の正肉を使用している場合は○○生肉、乾燥したものを原材料として使用している場合は乾燥○○肉などの名前で表記されていることがあります。

○○ミートとは?

○○ミートも○○肉とほぼ同じ意味で使われていますが、食肉部位を取り外した後のガラ(骨)と呼ばれる部分についた肉や、羽、頭、足、内臓を取り除いた後の肉や皮のことを指す場合があります。
そのため〇〇ミートと呼ばれるものには骨なしのものと骨ありのものとがあります。

また○○ミートという原材料表示で、よく見かけるのが家禽ミートです。
家禽とは主に鶏や七面鳥、うずらやカモ、アヒルなどの肉や卵をとるために飼育されている鳥類をあらわす言葉です。
そのため家禽ミートと表示されている場合は、上記鳥類のいずれかもしくは複数種類の鳥類の肉や皮が使われている可能性があります。

内臓や骨、副産物などを使用していないフードを探すなら

正肉はタンパク質が豊富な部位です。
そのためタンパク質が豊富な正肉を使用したフードで内臓や骨、副産物など取扱いに注意が必要な部位を使用していないフードを探している場合は、原材料表示に○○肉、もしくは鶏肉なら胸肉、ささみなど、わかりやすく使用部位が記載されているものを選ぶのがお勧めです。

また骨のあるなしにこだわらないのであれば、○○ミートと表記されているものを選ぶのも良いでしょう。

ただし内臓や骨、副産物にはそれらからしか得られない栄養(猫にとって必要なビタミンAやミネラルなど)も豊富に含まれています。
○○肉や○○ミートをメインにしたキャットフードを選ぶなら、それらの必須栄養素がどのような形で摂れるようになっているかも確認してみましょう。

安心できるフードを選ぶ時に、その判断材料のひとつとなるのが原材料表示です。
ぜひ原材料表示を参考にして、より自分がよりよいと考えているフードに近いフードを選んでみてください。
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