ウェットキャットフードの種類(一般食(副食・栄養補完食))
市販されているウェットフードで、一番種類が多いのは副食・栄養補完食として与える一般食です。一般食には大まかに3つの種類があり、猫の嗜好性を重視したもの、カロリー・脂肪コントロール用おもの、食餌療法用のものがあります。
使う目的によって使われる原材料も栄養も異なるため一般食を与える場合はどんな目的で猫に与えるのかをまず決め、目的に合ったものを選ぶようにしましょう。
一般食の種類には、下記のようなものがあります。
一般食(副食・栄養補完食)の種類
・猫の食いつきを重視したウェットフードドライフードの食いつきが悪い時にトッピングとして与えるフードです。
風味や食感、香りが強いのが特徴です。
原材料は肉もしくは魚だけを使用したものが中心です。
一般食のため総合栄養食のようにビタミンやミネラルなどは十分に添加されていませんが、食品添加物フリーを謳う商品が多いのが、このタイプのフードの魅力です。
食材のおいしさや栄養をそのままに近い状態で、猫に与えることができます。
・カロリーコントロール・脂肪コントロール用ウェットフード
従来のウェットフードよりも低カロリー・低脂肪もしくは高タンパク・低脂肪に設計されていたり、もしくは猫の食欲がない時のカロリー補給源として少量・高カロリーに設計されていたりするフードです。
いずれも目的別に作られているため、目的がはっきりしないまま与え続けるとかえって猫の成長や健康を損ねる可能性もあります。
カロリーコントロール・脂肪コントロール用フードを使う時はただ漫然と与えるのは避け、目標や目的を定め、それに沿ったものを選ぶようにしましょう。
・食餌療法用ウェットフード
動物病院の指示の下で与える療法食と、各種疾患予防のためのフード、アレルギー対応用フードなどがあります。
いずれも目的ごとに食材・栄養素やカロリー配分が異なるため、目的に合ったものを選ぶ必要があります。
また、こちらも漫然と与え続けるとかえって猫の成長や健康を損ねる可能性があります。
動物病院で食餌療法の説明を受け、獣医師の指示の下でフードを選び与えましょう。
食感別の一般食(副食・栄養補完食)の種類
一般食のウェットフードは猫の食いつきを良くするために、食感にこだわって作られたものが多数あります。具体的には下記のような種類があります。
・水煮フレークタイプ
人間用の魚や肉の缶詰によく似た、素材本来の味わいが楽しめるタイプです。
肉や魚を水煮にしてフレーク状に加工しただけのシンプルな商品が多く、食品添加物がほぼ使われていないものもよく見かけます。
添加物フリーにこだわりがある飼い主さんや、素材だけのシンプルな味を好む猫にお勧めです。
・材料をそのまま煮込んだスープタイプ
魚や肉、その他の材料をスープで煮込んだフードで、スープ状のままでいただくものや、煮汁をゼリー状にしてあるものなどがあります。
水煮フレークと同様、素材そのものの味わいを残しているのが特徴で肉や魚などの本来の味わいが楽しめるフードです。
水分が多いため、夏場の水分補給用フードにも適しています。
・テリーヌ(パテ)仕立て
・とろとろにしたペーストタイプ
・ムース仕立て
ペースト状にしたウェットフードを猫の食感に合わせ、堅め・柔らかめに仕上げてあります。
とてもやわらかいため、子猫や老齢猫など噛む力が弱い猫でも食べやすいため、このタイプのフードは対象年齢が設定されていることが多いです。
またペースト状のフードはなめるだけで簡単・手軽に食べられるため、おやつ用として販売されているものもあります。
ウェットフードの一般食は種類も豊富ですが、その分選択肢の幅が広く、どれを選べばいいのかわからなくなることがあったら、まずは愛猫の体質や食の嗜好をチェックし、それに合ったものを選ぶようにしましょう。