キャットフードは猫の年齢によって変えよう

キャットフードは成長ステージに合わせて、使用する食材や栄養バランスが異なってきます。
市販品のキャットフードには成長ステージに合わせて、以下のような種類のフードが販売されています。

・生後4週齢から与えられる幼猫用離乳食
・1歳未満の子猫用フード
・1~6歳までの成猫用フード
・1~10歳までの成猫用フード
・7~8歳以上の高齢猫用フード
・10~11歳以上のシニア猫用フード
・13~15歳以上の長生き猫用フード
・18~20歳以上の長生き猫用フード

猫の年齢によって必要となる栄養素や消化の良い食材・加工方法など、フードメーカーの考え方によってフードの設計は異なります。
キャットフードは猫の年齢に合うものを選ぶのと同時に、各種メーカーのフード設計が猫に合うか、飼い主さんの食への考え方と一致しているかなどを確かめつつ選んでみてください。

幼猫用離乳食

幼猫用離乳食には粉末状のもの、水分含有量の多いレトルトやパウチ、缶詰などがあります。
離乳食を与える時期はおよそ2~3週間と短いため、使い切れる量だけを購入して与えるようにしてみてください。
余ったものは未開封で賞味期限内であれば、食欲がない時の栄養補給用フードとして与えることもできます。

一歳未満の子猫用フード

成長期の子猫に合わせて高タンパク質・高脂質に作られており、栄養密度も高いフードです。
離乳食を開始してから約2~3週間後に、フードをふやかしたりミルクと混ぜたりして徐々に与えていきます。
子猫用フードにも去勢・避妊猫用フードや、尿路疾患予防のためのフード、肥満予防のためのフードなど、成猫用と同じように体質に合わせたフードがあります。
一歳まではフードの食いつき方や体調・体質とフードの相性を確かめる大切な時期です。
子猫をしっかりと観察して相性のいいフードを選んでいきましょう。

成猫用フード

成猫用フードには6歳まで、または10歳まで、さらにはシニアになってからも与えられる全年齢対応のフードなどがあります。
成猫用フードは各フードメーカーから多数販売されているため、安定した食いつきが見られるフード、猫の体調や体質に最も合うフードを探してみましょう。

高齢猫・シニア猫用フード

猫は一般的に10歳頃からシニアらしい動きが見え始めますが、それよりも早めに高齢猫・シニア猫用フードへの切り替えを推奨しているメーカーもあります。
成猫用フードと猫の体質・体調が合わなくなってきたら、高齢猫・シニア猫用フードへの切り替えも検討してみましょう。
また高齢・シニアになると体に関する悩みも増えてゆきます。
動物病院を受診して、獣医師にどのような食事を与えるべきかについて相談してみましょう。

長生き猫用フード

高齢猫・シニア猫の時代よりも長寿な猫では、さらに食欲が低下したり、フードの消化吸収能力が衰えたりすることがあります。
そのため長生き猫用フードでは消化しにくい脂質や食物繊維などを減らしていたり、また免疫を維持するための特別な栄養素などが添加されていたりするフードがあります。
長寿猫では高齢・シニア時代よりもさらにフードとの相性が重要になってきます。
ぜひ食事について、一度獣医からのアドバイスを受けるようにしてみてください。

同じ猫でも成長段階に合わせて必要な栄養素は異なり、年齢が上がるにつれてセーブしなくてはならない栄養素などもあります。
猫の体調をしっかり観察しながら年齢に合わせて、ぜひ猫の健康をサポートしてくれるフードを選ぶようにしてみてください。
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