手作りキャットフードのレシピ
うっかりキャットフードを切らしてしまった時は、魚や肉をゆでたり焼いたりして与えるだけでも緊急用ご飯として与えることができます。ただそれでは少し物足りないように感じる時は、こんな手作りのキャットフードもあります。
毎食手作りを与える時は専門的な知識が必要になるため、専門家によるサポートを受けるのがお勧めですが、特別な日のごちそうとして、またフードを切らした時の緊急食としてなら手作り食も問題なく与えられます。
手作り食の大まかな肉や魚の割合、野菜の割合、穀類の割合は8:2:1です。
野菜や穀類を使うのが心配な場合は、1.5:1:0.5がお勧めです。
いずれも火を通したものを使用し、野菜や穀類は消化しやすいように細かくすりつぶして与えるようにしましょう。
また初めて手作りご飯を与える時は、食材と体調・体質が合わない場合もあるため、普段から与えているフードに使われている食材と同じものをなるべく使うようにしてみましょう。
・親子丼風ご飯(二食分)
材料……鶏胸肉もしくはささみ60g、卵黄1個、ゆでた野菜(さつまいもやカボチャ、絹さやなど)20g、ご飯10g
(作り方)
1.鶏胸肉もしくはささみをゆでて、細かく割くか小さく切り分けます。
2.1のゆで汁で野菜をゆで、十分に火が通ったら細かくすりつぶします。
3.さらに2の残り汁でゆで卵を作り、卵黄の部分だけ取り出します。
4.ご飯と1~3を混ぜて、親子丼風ご飯のできあがりです。
・そぼろご飯(二食分)
材料……鶏ひき肉60g、卵黄1個、ゆでた野菜(さつまいもやカボチャ、絹さやなど)20g、ご飯10g
1.鍋で野菜をゆで、火が通ったら細かくすりつぶします。
2.フライパンで鶏ひき肉を炒め、卵黄を入れてかき混ぜ、そぼろ状にします。
3.ご飯と1、2を混ぜて、そぼろご飯のできあがりです。
・魚の煮込みスープご飯(二食分)
材料……魚(鮭やタラ、マグロなど、身が厚くて骨を抜いてあるもの)80g、野菜(さつまいもやカボチャ、ゆでいんげんなど)20g、ご飯10g、かつお節少々
1.鍋でお湯をわかし、かつお節を入れてだしを取ります。
2.野菜を細かくみじん切りにします。
3.1に魚と細かくみじん切りにした野菜を入れて、火を通します。
4.できたらご飯に3をかけて完成です。
3の時にご飯を入れて、リゾット風にすることもできます。
・鶏だんごの鍋風ご飯(二食分)
材料……鶏ひき肉60g、卵黄1個、野菜(さつまいもやカボチャ、ゆでいんげんなど)20g、ご飯10g、かつお節少々
1.野菜を細かくみじん切りにします。
2.ボウルに鶏ひき肉と卵黄、1を入れて、手でしっかりともみ込むようにして混ぜます。
3.2を猫の一口大に丸めて、鶏だんごを作ります。
4.鍋でお湯をわかし、かつお節を入れてだしを取ります。
5.4に3を入れて火が通ったら完成です。
ご飯の上にスープと鶏だんごをのせてあげましょう。
だんごが大きかったら、少し割って与えます。
・しゃぶしゃぶ風ご飯(二食分)
材料……薄切り肉(豚もしくは牛、鶏胸肉やささみを薄切りにしたものでもよい)80g、野菜(さつまいもやカボチャ、絹さやなど)20g、ご飯10g
1.鍋でお湯をわかし、薄切り肉をゆでます。
2.十分に火が通ったら1から肉を出し、冷めたら細かく割きます。
3.2のゆで汁で野菜をゆで、火が通ったら細かくすりつぶします。
4.ご飯の上に2と3を乗せて完成です。
食材を選り好みしやすい子は混ぜて与えましょう。
猫用の手作りご飯は、普段作るご飯の延長線上で簡単に作ることができるものばかりです。
うっかりキャットフードを切らしてしまった時は、フードの代用品として上記のような手作りご飯にもチャレンジしてみてください。
ただしあくまでも上記レシピは緊急用なので、毎食手作りにする場合は必ず専門家のサポートや指導を受けてから与えるようにしましょう。
与えた後は猫の体調や糞尿の様子をしっかり観察して、消化しきれていない食べ物はないか、相性の良くない食材はないかを把握してメモし、今後のフード選びの参考にしてみてください。