韓国産キャットフードの特徴

大手療法食メーカーの製造工場が韓国にできることから、猫の飼い主の間で度々話題になることがあるのが韓国産のキャットフードです。

ペットフードは、ドライフードならエクストルーダーによる押し出し成型、ウェットフードならレトルト殺菌の最終工程を行う国が原産国として表示されるようになっています。
つまり、最終工程を行う国が原産国表示されるため、ひとつひとつの食材の産地と原産国表示が必ずしも一致するとは限りません。
そのため様々な食材を使用するキャットフードでは原材料に対する不安が常につきまといがちです。
特に輸入フードの場合、原材料についての情報を入手することが困難なことから、不安を持つ飼い主さんも多いようです。

韓国産に限らず、輸入フードでより安心できるフードを探している場合は、消費者からの問い合わせに対して迅速・丁寧な対応をしてくれるフードメーカーや、食の安全・安心に対しての企業姿勢が感じられるフードメーカー(例えば海外工場がISO22000やHACCPなどの定めた国際的な認証規格・食品衛生基準を満たし、認定を取得しているところなど)から選ぶのがお勧めです。

キャットフードにはたくさんの材料が使われているため、ひとつひとつの食材の安全性を消費者が確かめるのはかなり困難です。
フードの安全面で心配を感じる場合は、少しでも安心材料が多いところからフードを選ぶようにしましょう。
また輸入フードの安全性を確保するため、以下のような取り組みが国でも行われています。

家畜伝染病予防法による検疫

韓国から輸入されるペットフードには畜産物が入っているため、家畜伝染病予防法による検疫の対象となっています。
韓国産の畜産物を輸入するにあたっては、「農林水産大臣の指定した施設で農林水産大臣の定める基準に従い加熱処理がなされたもの」かつ、「輸出国政府機関発行の検査証明書のあるもの」という条件が課せられています。
韓国産のペットフードもこれにならい、農林水産大臣指定施設で基準に従った加熱処理がなされ、韓国政府機関発行の検査証明書がないと輸入できないようになっています。

ペットフード安全法による検査が必要

韓国産フードも国産フードと同じようにペットフード安全法の対象となるため、農林水産消費安全技術センター(FAMIC)による愛玩動物用飼料の検査法による分析を受けなくてはなりません。
また、その際の基準も国産と同様で有害物質混入や微生物汚染、医薬品成分の混入がないか、またキャットフードにはプロピレングリコールが入っていないかなどが調べられ、合格したものだけが輸入の対象となります。

韓国産のペットフードと聞くと不安を覚える人も多いと思いますが、フードメーカーに真摯な姿勢や食の安全を追及する企業努力があれば、見方が変わることもあるのではないでしょうか。
もしも韓国産フードの購入で迷っている場合は、フードメーカーが上記のような食の安全を守る企業姿勢を持っているかを調べたり、直接フードメーカーに不安点・疑問点を尋ねたりしてみましょう。
韓国産に限らず、輸入フードを継続的に猫に与える場合は、安心できる材料がひとつでも多いところから購入するのがお勧めです。
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